ゼロの焦点
2011 年 3 月 7 日
昨日放送してた犬童一心監督の「ゼロの焦点」観賞。最近にありがちな安全運転なファミレスみたいな居心地の作品。
ためしに50年前に映画化された予告を見てすぐわかったのだが、バックグラウンドが描けてないんだと思った。
●失踪した夫を追って単身石川県に来る久我美子は何もできない昭和の新妻がこれからどんなことに巻き込まれるんだろうという不安に満ちてるのに比べ、CGで再現された舞台で石川県に乗り込むヒロスエには悲哀さと「業」が圧倒的に足りない。彼女のせいなのではなく、この新作の持ってる全部にソレ系が足りない。とはいえ予告だけじゃなんとも言えないんでDVD取り寄せ中。
白黒の映像はイメージが豊かですね。
別れのシーンだけの映像を見せて頂きましたが、
短い時間を、実に丁寧に時間をかけて描いているのですね。
イマ、悪役が多い南原さんが色男なのにビックリです。
久我美子がういういしくてきれいですね〜。
父がよく、橋本忍のことを口にしていたのを思い出しました。
おんがくもいいですねー。全部昔の作品について、、、。です。
「七人の侍」ほかで黒沢を助けた脚本の橋本忍さんはもう、このあとグイグイ大ヒットメーカーになりますよね。
「白い巨塔」「日本沈没」「八甲田山」・・
「ゼロ」は共同脚本の山田洋次は言うまでもないし、音楽は芥川也寸志です。
このメンバーはそのまま「砂の器」をこのあと映画史に残るヒットさせます。
おっしゃるとおり、背景を撮影するのに「ゼロ」「砂」はものすごい苦労をしていますよねえ。
最近は「映画」というもののとらえ方がお手軽なのかもですね。