もりいくすおのヤングレポート

どんなえ

2019 年 6 月 27 日

コインランドリーに他人が3にん。
乾燥機から出した衣類をたたんでいると、あたしのケツの方で、腰掛けた若い男女が、やぶけた洗濯物をキッカケに控えめに会話を始めた。
「ほ〜。こういう出会いもあるんだなあ」
などと思い、背中で会話を聞きながら、なんとなく、早くこの場から立ち去ろうと、たたむスピードを上げる。
「なんの仕事をしてらっしゃいますか」
「民泊やってます」
「ミンパクわからない」(どこかアジアの人)
「エアビーアンドビー。あなたは」
「あー、絵を描いてます」
「わたしも描いてます」
「えーほんとですか」
ここでもりいくすお、たまらず振り返って
「わたしも描いてます」

気さくな街ですな。

●急におっさんが割り込んできたので、そこそこふたりは驚いていたが
「みんな描いてます」
と、女性のほうがコロコロ笑った。
「どんな絵描いてるんですか」
彼がどっちに質問したか、洗濯物たたみのフィニッシュに入って私はわからない。
そそくさと「さようなら」
愛想よく出て考えた。
もりいくすおは、どんな絵を描いてると、一言で言ったらいいのだろう?

目の前で、あびる優がタクシー止めて、どっか行った。