じごく
2024 年 4 月 21 日
ワハハ本舗娯楽座の10周年公演「地獄歌謡祭 天下分け目の歌合戦」のチラシの地獄のイラストを描くのに使用している資料の中に、たとえば餓鬼草紙や病草紙なんかがあるんですが、平安時代から鎌倉時代の「飢餓」「貧困」「病気」の状況に地獄ごえの現世を見るわけです。
あえて内容はここに書きませんが、克明に描かれた民衆が、無知と不潔にまみれて人とも妖怪とも区別つかなくなってしまったドキュメンタリー。
この素晴らしい悲惨な画集を中学の時に学校の図書館で見て、本屋行って即買い。いまも大切。
●さあ、そんなおり大河ドラマ「光る君へ」の中で表現される「疫病が蔓延してる都」という設定の画が映し出されると、ま〜なんというか、ご清潔で甘いことよ!
ちゃ〜んと着物を着てちゃ〜んと帯もしっかり締めた身なりで、ただグッタリしてるだけのアッパークラスな「びょうにん」さまたち。
豊かな無菌バブルの中から描いた令和平安時代。
皮肉が過ぎましたが(ごめん)、お茶の向け番組なんでリアリティは禁忌な上に、コンプライアンスもあるだろうからなおさら。今後はどんどん表現しにくくなっていくだろうなあ。
これじゃオンデマンドのドラマづくりに水をあけられてもしょうがない。
と、思いました次第。
うちも夕飯食べながら見てますから…
グロくなったらテレビ消されちゃいますんで、ご勘弁を。
おにさん
グロな必要なんか、まったくないんですわ笑
ムシロがかけられた「なにか」が累々と道端に並べてあってもいいし、痩せたエキストラさんを揃えるんでもいいわけです。
とはいえ
実はあたしも、音を消して断片的にしか見てないんで、病人が全員キチッと着付けされてた理由があったかもで、よく見てないですみません。