いけふぐり
いまでは考えられないが、昭和時代、駅のホームに吸い殻入れがあり、ときおりモウモウと煙が上がっていた。
火のついたタバコを吸い殻の山に放り込んだせいだろう。
その煙のニオイは、タバコのソレではなく、きっと燃焼温度や、フィルターなども一緒に燃えてたせいで独特の悪臭だった。
今日、それとそっくりのニオイのおっさんが有楽町線で隣にやってきた。
悪いけど、すぐ席を立って逃げた。
「なつかしい」とかそういうの、無かった。
それから6時間ほど経つが、幻臭がまだ残っている。
●さて
池袋で軽く腹ごしらえがしたくて立ち食いそばへ。
中華そばを大盛りで頼んでた人がいたんで「珍しや」と思って振り返り、いろんな好奇心で食べてるところが見たかったが、ソレを注文した作業服の太った男性は、せわしく刻みネギだけを器用に箸でつまんでは一切れずつチョコマカとクチに運び、なかなか麺にいかない。
やんぬるかな、あたしが店をあとにするまでその作業は続き、はたして麺を食べてる場面を見ることができませんでした。
その後、シェイクスピア劇を見ました。