こころ
2022 年 1 月 4 日
夏目漱石先生「こころ」のイラストを描くのに、担当編集者さんが、あきらかに読んでないで指示をくださった(<違ったらすいません。ともかく、大丈夫ですんで 笑)ので、恥ずかしながら、この日本一売れている本(要出典)を、初めて読んだ。
めっちゃくちゃ面白くて一気読みしたが、これが理解される&されない論争が起きるとしたら、忠臣蔵がウケる&ウケないと、かぶるところがあるなあと。
●であのう…
電子書籍っていうのは、本の分量がわかんないから、ペース配分が、めっちゃムズいですな!
こんなに手紙のパート、長いと思わなかった!まさかの構成。
そんな、いろいろ「いまさら」な仕事初めの月曜日でした。
え~!漱石の挿絵ですって!
新年早々、スゴすぎます。
おにさん
や〜。きまりが悪いんですが…
「漱石のさしえ」だったなら、担当さんが読んでようが読んでまいが、あたしゃ原作を手に取ったことでしょう。
これが「”「こころ」の記事”の挿絵」だもんですから、担当さんも、油断したご指示をなすったんだと思います。
すごい、凄すぎる(十万石まんじゅう風に)。
たしか乃木大将の殉死に影響を受けて書いたんだと記憶しております。
『こゝろ』。
山三さん
なんですよね。
命の考え方が、時代を考慮できないと「?」てなりそうな気がして。殉死みたいな、なんか。
ははあ、なるほど。しかし、記事の挿絵でも原典にあたろうとするあたりは、さすがでございますな。マンガ作品なども出ておりますのに、キチンと…。明治末(大正初期)の考証、凝りすぎないようにしないと大変でっせ。
おにさん
ありがとうございます。
たはは!よくお見通しでございます!
実は、担当さんが送ってくれた資料が、どこぞの誰かが描いた「マンガ」だったんです。
わたしが「担当さんは、さては原作を読んでないな!?」と踏んだのは、その拾い物で描かれてる場面が、作品の重要なシーンではなかったことと、シーンのアレンジが原作とかけ離れていた独特なものだったからです。
資料を受け取った時点では、私は原作を未読でしたが、なんとなく、漱石の世界では無いと虫が知らせて、原作を読んで命拾いをしました。
そんなものを資料にして、原作未読のまま絵を描いていたら、知的所有権の侵害で訴えられていたかもしれません。
マンガというのは、ページや予算、作家の不勉強やセンスの無さで、原作から大きく逸脱してることがある危険物で、知らないで資料なんかにすると、こっぴどい恥をかくことになる。
よく「コレみたいに」と、同業他社の作品を資料に持ってくる方がいらっしゃるが、最近は黙って、ありがたく受け取ってはいますが、基本的には不躾。
聘珍樓に行って「551みたいな味の豚まんちょうだい〜」と、注文するようなお行儀なんです。笑
いや、もう、読んでなくても違和感をおぼえてしまうカンの良さというものは、素晴らしいですね。
おにさん
文学の漫画版なんて、そんなたいそうなものじゃないかと思います。笑