もりいくすおのヤングレポート

ふと

2021 年 3 月 3 日

高校時代、英文法の授業でテストを返されると、決まってタチの悪い連中は、答え合わせの時間をわざわざ中断して、初老のE先生の優しさにつけこんで「ねー先生勘弁してよ。ここ、あってンのにバツになってんだけど」と抗議しては、バツをマルに変えてもらっていた。何人もが、何問もである。
先生はそのたびに「ああそうかそうか」とか言って、疑いもせず微笑みながら対応している。
彼らは返された自分のテストの不正解の回答部分を自分の席で書きなおしてから図々しくマルをもらいに行っているのは言うまでもない。
「先生がかわいそうじゃねえか」「うるせえな」

男子校に恥も外聞も無い。

●ゆうべ寝しなに、急にこのシチュエーションをフと思い出して、E先生は各生徒のテストの点は、とうに控えておいでだろうから、授業中、あの場でバツをマルに訂正してやるのはもう、ただ生徒と遊んでやってる感じだったんじゃねえかな。と思った。
存外、かわいそうなんかじゃなく、ああやって生徒から交流されてうれしかったりしたかもな?
…いや、それはねえな。やっぱダメだあの先生。笑

なんでもない話をすいません。の、ひな祭り。

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