もりいくすおのヤングレポート

GW6

2011 年 5 月 5 日

今般の災害を受けてツイッターなどでチョイチョイ映画「日本沈没」が挙げられることがあるが、被災した仙台の中学の合唱部のドキュメンタリーを見ててフと思い立ち、昭和29年の「ゴジラ」(第一作目)を引っ張り出して見てみた。
大空襲や原爆投下から9年経過し、第五福竜丸事件を背景にした本作品は
「災害〜身内の安否確認〜調査〜学者の見解〜国の対応と失敗〜避難所の避難民〜放射能被害〜復興を祈る合唱」という流れがいまのわたしたちには実にシャレにならないような、見ちゃいられないリアリティをもって1カット1カットが重たい意味を持って飛び込んでくる。
「こんな内容だったっけ」と、当たり前の気持ちでは見ていられないスゴイ作品だった。

安らぎよ光よとくかえれかし

●ゴジラという空想の生き物をダシに当時の世相が詰め込まれている。
みどころは化け物ではなく民衆だった。
創作というものの意味をアレコレ考えさせられた。

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