合成イラスト
暮らしに役立つインターネットの特集記事でコラージュイラストの依頼があったときは
当然周囲の人間を使って撮影しようとしていた。
これがなぜだか老舗、劇団青年座の人たちにモデルをやってもらうことに。
撮影場所はウチだし、撮影はオレだし、プロの役者さんはさぞかし拍子抜けだろうと思ったが、ベテランであればあるほど現場の空気を明るく楽しいものにし、あらかじめ送っていたラフのイメージにあった役柄の小道具やメイク道具を用意してきてくださっていた。
お母さん役の野沢さんはひととおりギャグ演技を終えると部屋の隅にあった「ER」と殴り書きされたビデオテープを見つけると「よくご覧になるんですか?」と聞いてきた。
なんと彼女は「ER緊急救命室」キャロル看護婦長の声や「スタートレック/ファーストコンタクト」ボーグ・クイーンの声を当てていた役者さんだったのだ。どひゃー!
わたしのバカイラストのセリフを実際に声(キャロルの声)に出して演技してくださった甲斐は見事仕事に反映され、想い出の仕事となりました。